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著者前文より
この「映画のタネとシカケ 現代日本映画編」は映画作りに携わりたい人、携わる人、そして映画が好きな人に読んでもらうことを念頭に書きました。本書では11本の映画の技術的な工夫(演出・映像・仕上げ)=「タネとシカケ」を読み解いて、言語化と図式化をしています。副題「なぜ好きな映画は何度も観たくなるのか?」は、私が中学3年生のとき、名画座で大好きな『スターウォーズ』シリーズの『スターウォーズ ジェダイの復讐』(現在の題はジェダイの帰還)をずっと観続けていた体験から思いついたものです。10日で27回観て、なぜ好きな映画は何度も観られるのか、映画の「タネとシカケ」を知りたいという思いが、私の中で芽生えました。今回の副題は、私の原点と言えるものです。
著者について
御木 茂則(ミキ シゲノリ)
映画カメラマン/1969年生まれ。日本映画学校(現・日本映画大学)卒業後、丸池納氏に師事。
石井岳龍監督の『生きてるものはいないのか』(12)『パンク侍、切られて候』(18)などで撮影補として携わる他、『孤独な惑星』(筒井武文監督/11)『滝を見にいく』(沖田修一監督/14)『彼女はひとり』(中川菜月 /18)などで照明技師としても活躍。『希望の国』(園子温監督/12)『眼球の夢』(佐藤寿保監督/ 16)『Laki sa Tubig』(Janus Victoria監督/22)では撮影、『クモとサルの家族』(長澤佳也監督/ 23)では芦澤明子氏と共同撮影。
日本映画撮影監督協会 理事/神戸芸術工科大学 非常勤講師
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